ジムで「プロテイン飲んでる?」と聞かれて、そもそもプロテインって何なのか分からなくなった。
粉のドリンクのことなのか、栄養素の名前なのか、言葉の使われ方がふたつあるので迷いやすいんです。
「プロテインとはたんぱく質ですか」と聞かれたら、答えは「はい」です。
ここでは、プロテインとたんぱく質の関係と、1日にどれくらい必要か、食事だけで足りるかの確かめ方を紹介します。
プロテインとはたんぱく質の英語名 粉の商品も中身はたんぱく質
プロテイン(protein)は、英語でたんぱく質のことです。
栄養学の本でも、プロテインとたんぱく質は同じものを指しています。
言葉のもとは、ギリシャ語で「第一のもの」という意味の言葉です。
体にとっていちばん大事な栄養素、という意味で名付けられました。
一方で、日本のお店で「プロテイン」と書いてあるのは、たいてい粉のドリンクのほうです。
これは牛乳や大豆からたんぱく質を取り出して、飲みやすく粉にした栄養補助食品です。
つまり、粉のプロテインを飲むことは、たんぱく質を飲むことと同じです。
薬や特別な成分ではなく、肉や魚や卵に入っているたんぱく質と同じ栄養素だと考えてOKです。
では、肉や魚からとるたんぱく質と、粉のプロテインのたんぱく質は何がちがうのでしょう?
栄養素としては同じで、ちがうのは一緒に入っているものです。
肉や魚には脂質も入っていますが、粉のプロテインは脂質や糖質が少なく、たんぱく質だけを多めにとれます。
たとえば鶏むね肉で20gのたんぱく質をとるには、皮なしでも約90gを食べる必要があります。
粉のプロテインなら、水に溶かして1杯飲めば同じくらいの量になります。
そのかわり、ビタミンや食物繊維は食事のほうが多くとれます。
プロテインとはどんな栄養素か 筋肉や髪や血液の材料
たんぱく質は、筋肉、骨、血液、内臓、皮膚、髪、爪をつくる材料です。
プロテインとはどんな栄養素なのかを知っておくと、なぜ毎日とる必要があるのかが分かります。
炭水化物、脂質とならぶ三大栄養素のひとつで、体の重さのおよそ6分の1がたんぱく質でできています。
体の細胞は毎日少しずつ入れ替わっていて、そのたびに新しいたんぱく質が必要です。
たんぱく質は体にためておくことができないので、毎日の食事でとり続けます。
プロテインというと筋トレのイメージが強いですが、筋トレをしない人にも必要な栄養素なんです。
足りない日が続くと、筋肉が減ったり、肌や髪の調子が落ちたりする原因になります。
1日に必要なたんぱく質は男性65g女性50gが目安
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、18歳から64歳のたんぱく質の推奨量は男性65g、女性50gです。
65歳以上は男性60g、女性50gになっています。
プロテインとはたんぱく質のことなので、粉のプロテインで飲んだ分もこの量に数えてOKです。
この数字は、運動をあまりしない人も含めた目安です。
週に何回も筋トレをしている人は、これより多めにとる人が多いです。
筋トレをしている人の間では、体重1kgあたり1.2gから2gがよく使われる目安です。
体重70kgなら、1日84gから140gになります。
まずは自分が1日に何gとっているかを知るところから始めましょう。
食事のたんぱく質が足りているか3ステップで確かめる
ふだんの1日に食べたものを書き出して、たんぱく質の量を足し算すると足りているか分かります。
むずかしい計算は要りません。
次の3ステップでやってみてください。
- ステップ1 ふだんの1日の朝食、昼食、夕食、間食を全部書き出す
- ステップ2 下の表を見て、それぞれのたんぱく質の量を書く
- ステップ3 合計して、男性65g、女性50gと比べる
| 食べ物 | 量 | たんぱく質 |
|---|---|---|
| 卵 | 1個 | 約6g |
| 鶏むね肉(皮なし) | 100g | 約23g |
| 納豆 | 1パック | 約7g |
| 牛乳 | コップ1杯 | 約7g |
| ごはん | 茶わん1杯 | 約4g |
| 粉のプロテイン | 1杯 | 約15gから20g |
朝がパンとコーヒーだけの人は、朝食のたんぱく質がほとんど0gになっていることが多いです。
昼に麺類だけ、夜に肉や魚を少しだけ、という日だと合計で40g前後にとどまります。
表の数字は目安なので、だいたいの量が分かれば十分です。
プロテインとは何でできているか ホエイとソイとカゼインの3種類
粉のプロテインは、原料のちがいでホエイ、ソイ、カゼインの3つに分かれます。
プロテインとはたんぱく質を粉にしたものなので、どれを選んでもとれる栄養素は同じです。
どれもたんぱく質であることは同じで、ちがうのは原料と体に吸収される速さです。
| 種類 | 原料 | 吸収 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| ホエイ | 牛乳 | 早い | 筋トレのあと |
| ソイ | 大豆 | ゆっくり | 朝食や間食のかわり |
| カゼイン | 牛乳 | ゆっくり | 寝る前 |
お店でいちばん多く売られているのはホエイプロテインです。
筋トレをしていて、トレーニング後に1杯飲みたい人はホエイから始めるのがおすすめです。
牛乳でお腹がゆるくなる人や、腹持ちを重視したい人はソイプロテインのほうが向いています。
プロテインのたんぱく質も飲みすぎると太る
プロテインは食べ物と同じでカロリーがあるので、食事に足して飲みすぎると太ります。
たんぱく質は1gあたり約4kcalで、粉のプロテイン1杯は80kcalから120kcalほどです。
牛乳で割ると、さらにコップ1杯分の約130kcalが足されます。
「プロテインを飲めばやせる」と思って1日に何杯も飲むと、体重はむしろ増えます。
目安は1日1杯から2杯まで。
食事で足りない分だけを補う、という使い方にしておきましょう。
プロテインとはたんぱく質を補う食品 足りない日だけ1杯足す
プロテインはたんぱく質そのものなので、食事で足りない日に1杯足すだけで十分です。
まずはふだんの1日の食事を書き出して、たんぱく質が何g足りないかを数えてみてください。
20g足りないなら1杯、足りているなら飲まなくても問題ありません。
朝食のたんぱく質が少ない人は、朝の1杯から始めると続けやすいです。
「プロテインとはたんぱく質ですか」という疑問の答えは「はい」で、粉のプロテインはたんぱく質を手軽にとるための食品です。
食事を全部プロテインに置き換えるのではなく、肉や魚や卵を食べたうえで足りない分を補う、という順番を守りましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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