エアロバイクとロードバイク、名前は似ていますが、まったく別のものです。
エアロバイクは部屋の中でこぐ運動器具で、ロードバイクは道路を走る自転車。
どちらで運動するか迷っている人に向けて、違いと、場面ごとの選び方を紹介します。
エアロバイクは室内でこぐ固定式の運動器具
エアロバイクは、床に置いたままペダルをこぐ室内用の運動器具です。
タイヤがなく、どれだけこいでも前には進みません。
ペダルの重さを変えて、運動の強さを調整します。
じつは「エアロバイク」はコナミスポーツ株式会社の登録商標です。
ほかのメーカーの商品は「フィットネスバイク」や「トレーニングバイク」という名前で売られています。
ふだんの会話では、どれもまとめてエアロバイクと呼ばれることが多いです。
エアロバイクは座り方で3種類に分かれる
家庭用でよく見かけるのは、次の3種類です。
- アップライトバイクは、ふつうの自転車と同じようにサドルにまたがってこぐ
- リカンベントバイクは、背もたれのあるいすに座り足を前に出してこぐ
- スピンバイクは、体を前にかがめてロードバイクに近い姿勢でこぐ
いちばん数が多いのはアップライトバイクです。
腰に負担をかけたくない人はリカンベント、強めにこぎたい人はスピンバイクを選ぶことが多いです。
ロードバイクは舗装路を速く走るための自転車
ロードバイクは、舗装された道路を速く、遠くまで走るために作られた自転車です。
車体が軽く、タイヤが細いのが見た目の違いです。
ハンドルが下に曲がったドロップハンドルで、体を前に倒して乗ります。
通勤やサイクリングから、レースまで使われています。
エアロバイクとは違い、屋外を実際に走る乗り物です。
エアロロードはロードバイクの一種
名前でいちばん混乱しやすいのが「エアロロード」です。
これはエアロバイクとは関係がなく、ロードバイクに含まれる種類の名前です。
エアロは空気の抵抗を減らすという意味で、フレームが平たい形をしています。
スピードを出したときに風の抵抗を受けにくく、トライアスロンやレースで使われます。
「エアロ」と付いていても、部屋の中でこぐ器具ではないので気をつけてください。
いちばんの違いは前に進むかどうか
いちばん大きな違いは、ロードバイクは前に進み、エアロバイクはその場から動かないことです。
そのため、使う場所も、体の使い方も変わってきます。
| 項目 | エアロバイク | ロードバイク |
|---|---|---|
| こぐ場所 | 部屋の中 | 舗装された道路 |
| 天気の影響 | 受けない | 雨や風で走れない日がある |
| ペダルの重さ | ダイヤルで自分で決める | 坂や向かい風で変わる |
| こぐのを止めたとき | 運動も止まる | 勢いでそのまま進む |
| 上半身の使い方 | ほとんど使わない | ハンドル操作で腕や体幹も使う |
ロードバイクは、平らな道や下り坂では足を止めても進みます。
エアロバイクは足を止めたら終わりなので、こいでいる時間はずっと運動になります。
その代わり、ロードバイクは車体のバランスをとるため、腕やおなかまわりの筋肉も使います。
運動の強さはどちらもこぐ強さで決まる
どちらが運動になるかは、乗り物の種類より、どれくらいの強さでこぐかで決まります。
厚生労働省の「身体活動のエクササイズ数表」では、運動の強さを「メッツ」という数字で表しています。
安静にしているときが1メッツで、数字が大きいほど強い運動です。
| 運動 | こぎ方 | メッツ |
|---|---|---|
| 自転車エルゴメーター | 50ワット(とても軽い) | 3.0 |
| 自転車エルゴメーター | 100ワット(軽い) | 5.5 |
| 自転車に乗る | 時速16km未満 | 4.0 |
| サイクリング | 時速約20km | 8.0 |
自転車エルゴメーターは、エアロバイクのような固定式の器具のことです。
軽くこぐだけなら、エアロバイクも街乗りの自転車も3〜4メッツくらいで、大きな差はありません。
ロードバイクで時速20km前後を保てば8メッツで、エアロバイクでも負荷を上げれば近い強さになります。
場面ごとに向いているのはこちら
続けやすさで選ぶならエアロバイク、外を走る楽しさで選ぶならロードバイクです。
どちらがいいかは、運動したい時間と場所で変わります。
雨の日や夜に運動したいならエアロバイク
エアロバイクは、天気や時間を気にせずにこげます。
仕事から帰った夜や、雨で外に出たくない日でも、テレビを見ながら20分こげます。
運動を習慣にしたい人は、まずエアロバイクから始める人が多いです。
週末に遠くまで走りたいならロードバイク
景色が変わっていくので、同じ時間でも飽きにくいという声が多いです。
50kmや100kmといった距離を走れるようになると、目標も立てやすくなります。
ただし、雨の日は乗れず、タイヤの空気やチェーンの手入れも必要です。
マンションで音が気になるならマグネット式のエアロバイク
エアロバイクの多くは、マグネットでペダルの重さを変える仕組みです。
こすれる部品が少ないので、動かしたときの音が小さめです。
床への振動が気になる場合は、下に厚手のマットを敷いておくと安心です。
ひざや腰が心配ならリカンベントバイク
背もたれに体を預けて座れるので、腰への負担が少ない形です。
サドルにまたがらないため、乗り降りもしやすくなっています。
体の痛みがある場合は、使い始める前に医師に相談しておきましょう。
ロードバイク乗りがエアロバイクを使うならサドルの高さから合わせる
ロードバイクに乗っている人が、雨の日の練習にエアロバイクを使うこともよくあります。
そのときは、まずサドルの高さをロードバイクと同じくらいにそろえておくのがおすすめです。
家庭用のエアロバイクは、ロードバイクより体を起こした姿勢でこぐ作りのものが多いです。
サドルの高さを合わせる流れは、次のとおりです。
- ペダルをいちばん下まで回す
- かかとをペダルに乗せて、ひざがまっすぐ伸びる高さにサドルを合わせる
- ふだんどおり足の前側でペダルを踏み、ひざが少し曲がっているか確かめる
サドルが低いまま強くこぐと、ひざの前側に負担がかかりやすくなります。
前かがみの姿勢で練習したい人は、スピンバイクを選ぶとロードバイクに近い形でこげます。
迷ったら雨の日も続けたいかで決める
雨の日も夜も同じように運動したいならエアロバイク、外を走ること自体を楽しみたいならロードバイクです。
エアロバイクは室内の運動器具、ロードバイクは道路を走る自転車で、名前が似ているだけの別物です。
「エアロロード」はロードバイクの一種なので、室内用を探しているなら間違えないようにしてください。
運動の強さは、どちらもこぐ強さで決まります。
まずは自分が運動できる時間と場所を思い浮かべて、続けられそうなほうを選んでみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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