子供のスマートウォッチとは|できることと選ぶ前に親が確かめること

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小学校に上がって子供が一人で歩く時間が増えると、居場所と連絡の2つが気になります。キッズケータイを調べるうちに「スマートウォッチ」が出てきて、何が違うのか分からなくなりますよね。子供のスマートウォッチは、GPSで居場所が親に届き、親が登録した相手とだけ通話できる腕時計です。この先では、できること、2つの種類、キッズケータイとの違い、持たせる前に確かめることを順に書きます。読み終わるころには、自分の子にどちらの種類を持たせるかが決まります。

1. 子供のスマートウォッチとは親と連絡が取れる腕時計

myFirst Fone M1 キッズスマートウォッチ

まず言葉の意味からです。子供のスマートウォッチとは、GPSで居場所を親のスマホに知らせ、親が登録した相手とだけ通話できる子供向けの腕時計のことです。

大人用のスマートウォッチは、心拍や歩数の記録と、スマホの通知を手元で見ることが中心です。子供用は見守りと連絡が中心で、ネットの閲覧やアプリの追加は最初からできないか、親が止められるようになっています。

画面はひらがな表示に切り替えられる機種が多く、ボタンの数も少なめです。対象年齢は5歳から12歳あたりの機種がほとんどで、小学校の低学年から中学年で持ち始める家庭が多いです。

腕に付けるので、ランドセルの底で忘れたり、公園で落としたりしにくいのも子供用の特徴です。持たせる側の親が「持った?」と毎朝聞かなくて済みます。

2. できることはGPSでの居場所確認と通話の2つが中心

機能の一覧は機種によって長くなりますが、親が使う場面は決まっています。居場所の確認と、親子の通話やチャットの2つが中心で、あとは時計としての機能です。

ポイント1 居場所は1〜5分おきに親のスマホに届く

GPSで測った位置が、1分から5分おきに親のスマホの専用アプリに届きます。地図上に今いる場所と、その日に通った道が線で残ります。

自宅や学校や塾を地図に登録しておくと、その場所に入ったときと出たときに通知が来ます。これがあれば、アプリを開いて見張り続けなくても、学校を出た時刻だけ分かります。

更新の間隔は機種で違い、間隔が長いほど電池は持ちます。登下校の見守りが目的なら、5分おきで足りる家庭が多いです。

GPSの位置は数十メートルずれることがあります。屋内や地下では精度が落ちるので、居場所は「この辺りにいる」という目安として見てください。

ポイント2 通話とチャットは親が登録した相手だけ

通話の相手は、親がアプリで登録した番号だけです。知らない番号からはかかってこないので、子供が出てしまう心配がありません。

チャットは、あらかじめ用意された定型文やスタンプを送る形が多いです。「ついた」「むかえにきて」のような短い連絡なら、文字を打てない低学年でも送れます。

横のボタンを長押しすると、登録した親に電話がかかり、同時に位置が送られるSOS機能も付いています。カメラ付きの機種なら、顔を見ながらのビデオ通話もできます。

ポイント3 アラームや時間割など時計としての機能

アラーム、タイマー、時間割の表示、歩数計は、たいていの機種に入っています。習い事の時間にアラームを鳴らして、子供が自分で動く練習に使えます。

カメラや知育ゲームが入った機種もあります。ゲームは親が時間を制限できる機種を選ぶと、遊びすぎを止めやすいです。

学校にいる間は通話やゲームを止める「スクールタイムモード」がある機種もあります。授業中に鳴らない設定にできるかは、買う前に確かめてください。

3. 種類はSIMを入れる型と入れない知育型の2つ

myFirst Fone S4 キッズスマートウォッチ

子供のスマートウォッチは、大きく2つに分かれます。一人で出かける時間があるならSIMを入れる型、まだ親と一緒に動くことが多いなら知育型を選んでください。

項目 SIMを入れる型 知育型
通信 携帯回線で時計だけで通信する 通信しない
居場所の確認 できる できない
通話とチャット できる できない
月々の通信料 かかる かからない
向く子 一人で登下校や習い事に通う子 未就学から低学年で時計に慣れさせたい子

SIMを入れる型は、時計の中にSIMカードを入れて、携帯回線で通信します。近くに親のスマホが無くても、通話と居場所の送信ができます。

その代わり、スマホと同じように月々の通信料がかかります。好きな格安SIMを入れられるSIMフリーの機種と、決まった通信会社のSIMしか使えない機種があるので、買う前に確かめてください。

知育型は、通信しない時計です。ゲーム、カメラ、アラーム、歩数計が中心で、月々の料金はかかりませんが、居場所の確認と通話はできません。

もう1つ気をつけたいのが、「Bluetooth通話」とだけ書かれた機種です。これは親のスマホが近くにあるときだけ通話できる機能で、子供が一人で出かける場面では使えません。

見守りが目的ならSIMを入れる型。時計に慣れさせるのが目的なら知育型。Bluetooth通話だけの機種は、見守りには使えないと考えてください。

4. キッズケータイやGPS発信機との違いは腕に付くこと

見守りに使う機器は、スマートウォッチのほかにキッズケータイとGPS発信機があります。連絡も必要なら腕に付くスマートウォッチかキッズケータイ、居場所だけ分かればいいならGPS発信機という分け方になります。

項目 スマートウォッチ キッズケータイ GPS発信機
親との連絡 通話とチャット 通話とメール できない
居場所の確認 できる できる できる
持ち方 腕に付ける ポケットやランドセル ランドセルに入れる
学校への持ち込み 通話できるため不可の学校が多い 学校による 認める学校が多い

スマートウォッチとキッズケータイは、できることが近いです。違いは、腕に付けるか、ポケットに入れるかです。腕に付ける分、忘れたり落としたりしにくく、着信にも気づきやすくなります。

GPS発信機は、居場所を送るだけの小さな機器です。通話ができないので、学校への持ち込みを認めている自治体や学校が多く、ランドセルに入れたままにできます。

「学校に持ち込めない」が一番の分かれ目です。登下校中だけ見守りたいなら、持ち込める道具を選ばないと、結局ランドセルの中に入れっぱなしになります。

持ち込みのルールは自治体や学校ごとに違います。通話ができる機器は不可としている学校が多いので、買う前に学校の案内を確かめてください。

5. 子供に持たせる前に確かめる4つのこと

アガツマ すみっコぐらし すみっコスマートウォッチ+

種類が決まったら、機種を選ぶ前に確かめることがあります。技適マーク、学校のルール、親のスマホ、防水と電池の4つです。ここを飛ばすと、届いてから使えないことになります。

ポイント1 技適マークがあるか

SIMを入れる型は、電波を出す機器です。日本で使うには、技術基準に合っていることを示す技適マークが必要になります。

海外から輸入した機種の中には、日本で売られていても技適マークが無いものがあります。マークが無い機器を使うと、電波法違反になることがあります。

商品ページの仕様欄か本体の裏に、丸の中に「技適」と書かれたマークがあるかを見てください。書いていない機種は選ばないほうが安全です。

ポイント2 学校と習い事の持ち込みルール

通話ができる機器は、学校に持ち込めないことが多いです。持ち込めない場合は、登下校の間だけ腕に付けて、校内ではランドセルにしまう運用になります。

その運用ができるかは、子供の年齢と性格で変わります。低学年で自分でしまうのが難しいなら、GPS発信機のほうが向いています。

習い事の教室にも、時計やスマホの決まりがあります。塾やスイミングにも持っていくなら、そちらのルールも一緒に聞いておいてください。

ポイント3 親のスマホで専用アプリが動くか

居場所の確認と設定は、親のスマホの専用アプリでします。アプリがiPhoneとAndroidのどちらに対応しているかを、機種ごとに確かめてください。

Apple Watchを子供に持たせる場合は、親のiPhoneが必要です。iPhoneのファミリー共有で設定すると、子供がiPhoneを持っていなくても時計だけで使えます。

親がAndroidのスマホを使っているなら、Apple Watchは選べません。専用アプリがAndroidにも対応した子供向けの機種から選びます。

ポイント4 防水と電池の持ち時間

子供は手を洗うたびに時計を濡らします。雨や手洗い程度ならIPX5以上、プールや水遊びでも付けたままにするならIP67以上を選んでください。

IP67は、水深1メートルに30分沈めても壊れない基準です。ただし石けん水やお風呂のお湯では、この基準どおりに防げないことがあります。

電池は、朝から下校まで持てば6時間以上、放課後に習い事まで通うなら8時間以上が目安です。毎日充電することになるので、帰宅後に置く場所を決めておきます。

6. 買ったあとは親子で決めるルールが3つ

届いたその日に、親子で決めておくことがあります。通知を受け取る時間、SOSを押す場面、充電の置き場所の3つを先に決めると、使い始めてからのけんかが減ります。

1つ目は通知の時間です。居場所の通知を一日中受け取ると、親も疲れますし、子供も見張られている気持ちになります。登下校の時間だけ通知を受け取る設定にして、あとは見ないと決めてください。

2つ目はSOSボタンです。「知らない人に声をかけられたとき」「けがをして動けないとき」のように、押す場面を具体的に決めます。一度は家の中で実際に押して、親のスマホに着信と位置が届くところまで練習しておきます。

3つ目は充電です。帰宅したら玄関の棚に置いて充電するなど、置き場所を1か所に決めます。朝になって電池切れに気づくのは、たいてい置き場所が決まっていないときです。

通知は登下校だけ、SOSは場面を決めて1回練習、充電は置き場所を1か所に。この3つが決まっていれば、時計は毎日使われます。

7. 子供のスマートウォッチは種類を決めれば選び終わる

ここまでを短く並べます。一人で出かける時間があるならSIMを入れる型、まだ一緒に動くなら知育型と決め、技適マーク、学校のルール、親のスマホ、防水と電池の4つを確かめれば、機種選びは終わります。

連絡が要らず居場所だけ知りたいなら、スマートウォッチではなくGPS発信機のほうが向いています。学校に持ち込めない場合も同じです。

最初にやることは2つです。学校の持ち込みルールを担任か学校の案内で確かめることと、親のスマホの機種で専用アプリが動くかを見ることです。この2つが分かれば、候補は2〜3機種に絞れます。

買ったあとは、通知の時間とSOSの場面と充電の置き場所を親子で決めてください。見守りの機器は、子供が毎日付けてくれて初めて役に立ちます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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