コンプレッションタイツを買おうか迷っているけれど、締め付けで脚がしびれたり、夏に暑かったりしないかが気になる。
- はくと暑くて蒸れるって本当?
- 締め付けで血の流れが悪くならない?
- 寝るときや一日中はいていても大丈夫?
コンプレッションタイツのデメリットは、着圧の強さ、丈、生地の種類でかなり変わります。タイプ別にどんなデメリットが出やすいかと、それを減らす選び方とはき方を順に書いていきます。
コンプレッションタイツの主なデメリットは暑さと締め付け
コンプレッションタイツのデメリットで多く挙がるのは、暑くて蒸れること、締め付けが苦しいこと、脱いだりはいたりしにくいことの3つです。
コンプレッションタイツは、脚の筋肉に外から圧をかけて、走ったときの筋肉の揺れを抑えるためのタイツです。脚に密着する作りなので、ふつうのジャージやレギンスとは違う困りごとが出てきます。
| デメリット | 出やすい場面 | 減らし方 |
|---|---|---|
| 暑さと蒸れ | 夏のランニング、屋外の作業 | ハーフ丈や薄手のメッシュ生地にする |
| 締め付けの苦しさ | 長時間はいたとき、座りっぱなしのとき | サイズ表どおりに選び、はく時間を区切る |
| 脱ぎにくさ | 運動後の着替え、トイレ | 汗をかく前に1回脱ぎはきを試しておく |
| 肌のかぶれ | 汗をかいたまま長くはいたとき | 運動が終わったら早めに脱いで洗う |
ほかにも、ふつうのスポーツタイツより値段が高いこと、何度も洗ううちに締め付けが弱くなることも、買ってから気づくデメリットです。
着圧の強さ別に出やすいコンプレッションタイツのデメリット
着圧が強いコンプレッションタイツほど締め付けと脱ぎにくさが出やすく、弱いものほど筋肉を支える感じが物足りなくなります。
強ければ良い、弱ければ安全、という単純な話ではありません。どちらにもデメリットがあるので、使う場面に合わせて選びましょう。
着圧が強いコンプレッションタイツは長時間はくと苦しい
着圧が強いコンプレッションタイツは、マラソンや登山のように長く脚を使う運動向けに作られています。
その分、走っていない時間にはいたままでいると、ひざの裏や太ももの付け根が締め付けられて苦しくなりがちです。座った姿勢では、ひざ裏に生地が食い込んで、脚がしびれる人もいます。
強い締め付けが長く続くと、かえって血の流れが悪くなるおそれがあります。脚がしびれる、冷たくなる、色が白っぽくなるときは、すぐに脱いでください。
着圧が弱いコンプレッションタイツは筋肉を支える感じが薄い
値段の安いコンプレッションタイツや、ふだん着向けのものは、着圧が弱めに作られていることが多いです。
はき心地はラクですが、ひざや太ももを支えている感じはほとんどありません。運動中の脚の疲れを減らしたくて買った人は、ふつうのレギンスと変わらないと感じることがあります。
丈と生地の種類で変わるコンプレッションタイツのデメリット
コンプレッションタイツの暑さや蒸れは、丈の長さと生地の厚さでほとんど決まります。
同じ着圧でも、足首まであるロング丈か、ひざ上までのハーフ丈か、生地が厚いか薄いかで、はいたときの感じがかなり変わります。
ロング丈のコンプレッションタイツは夏に暑い
ロング丈は、ふくらはぎからひざ、太ももまで脚全体をおおいます。脚全体を支えられる代わりに、肌が出るところがなくなるので、夏の屋外では熱がこもりやすいです。
気温が高い日にロング丈で走ると、すねやふくらはぎに汗がたまって、生地が肌に張り付いた感じが続きます。夏に走る人は、通気性のよいメッシュ生地のものか、ハーフ丈を1枚持っておくとラクです。
ハーフ丈のコンプレッションタイツはふくらはぎを支えられない
ハーフ丈は太ももだけをおおうので、ロング丈より涼しく、脱ぎはきもしやすいです。
ただし、ふくらはぎには圧がかかりません。ふくらはぎがつりやすい人や、ふくらはぎの疲れを減らしたい人には、ハーフ丈では物足りないでしょう。その場合は、ハーフ丈とふくらはぎ用のゲイターを組み合わせる人もいます。
裏起毛のコンプレッションタイツは汗をかく運動に向かない
冬用に、内側が起毛した暖かいコンプレッションタイツもあります。寒い日の屋外の作業や、ゆっくり歩く運動には向いています。
一方で、裏起毛は汗が抜けにくい生地です。冬でもランニングのように汗をたくさんかく運動では、汗が冷えて体が冷えることがあります。汗をかく運動には、吸汗速乾と書かれた薄手のものを選びましょう。
コンプレッションタイツを寝るときや一日中はくのは避ける
運動用のコンプレッションタイツは、寝るときや一日中はき続けるのは避けたほうがいいです。
運動用のコンプレッションタイツは、体を動かしている間に脚を支える前提で着圧が決められています。寝ているときは脚をほとんど動かさないので、締め付けだけが続くことになります。
メーカーによっては、寝るときにはかないように商品の注意書きに書いているものもあります。寝ている間の脚のむくみが気になる人は、運動用ではなく、寝るとき用として売られている着圧の弱いものを選んでください。
運動のあとにそのままはいて帰る程度なら問題ありません。ただし、家に着いたら脱いで、脚を締め付けから解放する時間を作りましょう。
コンプレッションタイツの疲れにくさは人によって差がある
コンプレッションタイツをはけば必ず疲れにくくなる、とは言い切れません。
着圧の効果を調べた研究はいくつもありますが、着圧の強さと運動の結果の関係については、研究によって違う結果が出ています。はいて走ると脚が軽く感じる人もいれば、とくに変わらないと感じる人もいます。
体感の差が出やすいのは、運動の長さです。5kmくらいの短い距離を速く走るときは違いを感じにくく、フルマラソンや長い登山のように何時間も脚を使うときほど、はいていてよかったという声が多くなります。
買う前に「これをはけば記録が伸びる」と期待しすぎると、デメリットばかりが目に付きます。まずは長く歩く日や長く走る日にだけはいてみて、自分の脚に合うかを確かめるのがおすすめです。
デメリットを減らすコンプレッションタイツの選び方とはき方
コンプレッションタイツのデメリットは、サイズを合わせることと、はく場面を決めることでかなり減らせます。
締め付けが苦しいと感じる人の多くは、サイズが合っていません。小さめを選ぶと着圧が強くなりすぎ、大きめを選ぶと生地がたるんで筋肉を支えられません。
コンプレッションタイツのサイズはメーカーのサイズ表で合わせる
- ウエスト、ヒップ、身長を測る
- 買いたいメーカーのサイズ表と見比べる
- 2つのサイズの間なら、ウエストとヒップが入るほうを選ぶ
- 届いたら、汗をかく前に一度はいて脱いでみる
メーカーによって同じMサイズでも大きさが違います。前に別のメーカーでMだったから今回もM、と決めないようにしましょう。ふくらはぎ周りや太もも周りもサイズ表に書いてあるメーカーなら、そこも測っておくと安心です。
コンプレッションタイツは運動の前にはいて運動のあとに脱ぐ
はく時間は、運動する日の運動の前から、運動が終わって着替えるまでを目安にしましょう。
はくときは、片脚ずつ足首まで生地をたぐり寄せてから、少しずつ上に引き上げます。一気に引っぱると、ひざの裏や太ももにしわが寄って、そこだけ締め付けが強くなります。ひざ裏にしわがないかを最後に確かめてください。
汗をかいたコンプレッションタイツは、その日のうちに洗います。洗濯ネットに入れて洗い、乾燥機は使わずに陰干しすると、生地が伸びにくく、締め付けが長持ちします。
暑さ、締め付け、脱ぎにくさは、どれもコンプレッションタイツの作りから出るデメリットです。サイズ表で合わせて、運動する時間だけはく。この2つを守れば、初めての1枚でも困ることはかなり少なくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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