3Dプリンターの造形物に「高級感」を出したいなら、シルクPLAフィラメントが手っ取り早いです。 光沢のある仕上がりで、置き物やプレゼント用の小物にも使える5つを紹介します!

シルクPLAフィラメントってどんな素材?
シルクPLAは、通常のPLAフィラメントに光沢を出す添加剤を混ぜた素材です。 印刷するだけで表面がツルツルと光り、まるで金属やシルク布のような見た目になります。
通常のPLAだと積層痕(印刷の段々模様)がはっきり見えますが、シルクPLAは光の反射で積層痕が目立ちにくくなるのが大きなメリットです。 後処理なしで「見栄えの良い造形物」が作れるので、フィギュアや花瓶、インテリア小物を印刷する人に人気があります。
ただ、シルクPLAには弱点もあります。 通常のPLAより強度がやや落ちるんです。 添加剤の影響で層間の密着がほんの少し弱くなるため、強度が必要なパーツには不向きです。 あくまで「見た目重視」の素材だと思っておいてください。

シルクPLAフィラメント5製品の比較表
| 製品名 | 価格帯 | 光沢の綺麗さ | 印刷のしやすさ | 糸引きの少なさ | 色ムラの少なさ |
|---|---|---|---|---|---|
| ELEGOO シルクPLA | 普通 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| GEEETECH シルクPLA | 安め | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| SUNLU シルクPLA | 安め | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| OVERTURE Silk PLA | 普通 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| TINMORRY シルクPLA | 安め | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |

シルクPLAフィラメントのおすすめランキング5選
第1位:ELEGOO シルクPLAフィラメント 1.75mm 1KG

ELEGOOは光造形3Dプリンターで有名なメーカーですが、FDM用フィラメントの品質も高いです。 開封してすぐにシルバーグレーの光沢が目に飛び込んできて、「これで印刷したらどうなるんだろう」とワクワクしました。
実際に花瓶を印刷してみたところ、積層痕がほとんど見えないくらい滑らかな仕上がりでした。 ノズル温度215℃、速度60mm/sで綺麗に印刷できます。 色ムラもなく、全体的にムラのない光沢が出るのがELEGOOの良いところです。

弱点はカラーバリエーションがやや少ないことです。 ゴールドやシルバーが欲しい場合は他メーカーも見てみてください。
光沢と印刷品質のバランスが抜群
第2位:GEEETECH シルクPLAフィラメント 1.75mm 1kg

GEEETECHのシルクPLAはスカイブルーが印象的な1本です。 水色のシルクフィラメントって珍しくて、印刷した造形物は宝石みたいな輝きがあります。
印刷自体は安定していて、210℃あたりで問題なく出力できました。 ただ、ちょっと糸引きが出やすい印象で、リトラクト距離を1mm増やしたら改善しました。 初期設定だと細かいパーツに糸がまとわりつくことがあるので、リトラクト調整は必要です。
価格が安めなのはありがたいです。 ぶっちゃけ、色で選ぶならGEEETECHのスカイブルーは他にない絶妙な色味なので一度試す価値はあります。
珍しいスカイブルーの光沢感
第3位:SUNLU シルクPLAフィラメント 1.75mm 1kg

SUNLUはフィラメントメーカーとして安定した人気があります。 このシルクPLAのホワイトは「パール感のある白」で、真っ白ではなくほんのりクリームがかった上品な色味です。
印刷してみて驚いたのが光沢の強さです。 ELEGOOと同等かそれ以上のツヤ感があって、印刷した小物を友人に見せたら「え、これ3Dプリンターで作ったの?」と驚かれました。

糸引きが少し出やすいのが惜しいところです。 リトラクト速度を上げるか、トラベル速度を速くすることで改善できますが、デフォルト設定だと気になる場面がありました。
パール感のある上品な白。光沢の美しさはトップ
第4位:OVERTURE Silk PLA 1.75mm 1kg

OVERTUREのSilk PLAはゴールドとシルバーの2色展開です。 特にゴールドはトロフィーや賞品の造形に使うと、かなりリアルな金属感が出ます。
印刷の安定感はシルクPLAの中でもトップクラスで、糸引きがほとんど出ませんでした。 温度210℃、速度60mm/sでストレスなく印刷できます。 「シルクPLAは難しい」と聞いていたんですが、OVERTUREに関してはそんなことなかったです。

弱点を挙げるなら、光沢がELEGOOやSUNLUと比べてわずかに控えめな点です。 「ギラギラの光沢」より「上品なメタリック感」を求める方には合っていますが、派手さを求めるなら他を見たほうがいいかもしれません。
印刷安定感No.1。初めてのシルクPLAに
第5位:TINMORRY シルクPLAフィラメント 1.75mm 1Kg

TINMORRYはAmazonで人気の高いフィラメントメーカーで、シルクゴールドはかなり派手な金色です。 仏像やドラゴンのフィギュアを印刷したら、想像以上に「金ピカ」になりました。
印刷温度は200〜215℃あたりが綺麗に出ます。 層間の密着は十分で、印刷後に落としたくらいでは割れません。 ただ、SUNLUと同じく糸引きはやや出やすいです。
正直、ゴールドの発色だけならOVERTUREよりTINMORRYのほうが「金!」って感じで目立ちます。 派手にいきたいならTINMORRY、落ち着いた金色ならOVERTUREという選び方です。
派手な金ピカゴールド。大きめ造形物向き
シルクPLAを綺麗に印刷するためのコツ
シルクPLAは通常のPLAより少しだけデリケートな素材です。 綺麗な光沢を出すためにいくつかコツがあります。
冷却ファンは100%でOKです。 通常のPLAと同じ感覚で冷却して大丈夫ですが、ブリッジ部分は少し垂れやすいので気をつけてください。

シルクPLAと一緒に揃えておくと幸せになれるもの
シルクPLAの光沢を最大限に活かすなら、いくつかの小物があると便利です。
もしかして、シルクPLAって見た目だけで実用性ないのかな?と思う方もいるかもしれません。 でもスマホスタンドやペン立てを作ると、デスク周りが一気にオシャレになるので、意外と実用的です。 見た目に満足すると自分のデスクに置きたくなるので、モノ作りのモチベーションが上がりますよ。
●遠藤つよし3Dプリンターやフィラメント素材に関する記事を中心に執筆しているライターです。 メーカー担当者や3Dプリンティングショップへのリサーチをもとに、購入前に確認しておきたい情報をまとめています。 今回は5種類のシルクPLAを取り寄せて、光沢の出方や糸引きの違いを比較取材しました。


