自宅DTMの音がこもる、録音にエコーが入る。 その悩み、吸音材で一気に変わるかもしれません。

そもそもDTMに吸音材が必要な理由って?
自宅でDTMをしていると、モニタースピーカーの音が壁や天井に反射して「部屋鳴り」が起きます。 この部屋鳴りがあると、本来の音とは違う音を聴きながらミックスすることになり、仕上がりがスピーカーによって全然違うという事態になります。
もう一つはマイク録音です。 コンデンサーマイクは感度が高いので、壁からの反射音まで拾ってしまいます。 ボーカル録音でエコーがかかったような音になってしまう原因のほとんどが、この部屋の反射です。

DTM吸音材5モデルの比較表
| モデル名 | 枚数 | サイズ | 素材 | 設置しやすさ | 見た目のスッキリ感 |
|---|---|---|---|---|---|
| VELENO 吸音シート | 1枚 | 600×900mm | 高密度ウレタン | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| YOPIN 吸音材 | 24枚 | 30×30×5cm | ウレタンフォーム | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| hisokaPRO | 12枚 | 30×30cm | 高密度フェルト | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ホワイトキューオン | 1枚 | 910×910mm | ポリエステル繊維 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| VECELO 吸音材 | 36枚 | 30×30×5cm | 高密度ウレタン | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
DTM吸音材のおすすめランキング5選
第1位:VELENO 吸音シート 高性能吸音材

壁に貼り付けた瞬間に「あ、部屋の響きが変わった」と分かるレベルの吸音力でした。 DTMの宅録用と銘打っているだけあって、中高域の余計な反射をしっかり抑えてくれます。
モニタースピーカーの裏に1枚置いただけで、低域のモヤッとした感じが減って音の輪郭が見えるようになりました。 厚みがあるので中低域にも効いてくれるのがありがたいです。
ただ、1枚単位の販売なので部屋全体をカバーしようとすると複数枚の購入が必要になり、コストが積み上がります。 まずはスピーカー背面や一次反射面に1〜2枚から始めるのがよいかと思います。

DTM宅録に特化した高密度吸音シート
第2位:YOPIN 吸音材 極厚ウレタンフォーム 24枚

24枚入りで部屋の広い面積をカバーできるのが最大の強みです。 波型のカットが入っていて、表面積が増える分だけ吸音効率が上がる仕組みになっています。
実際に6畳の壁に貼ってみると、手を叩いたときの反響音が目に見えて減りました。 モニタースピーカーで曲を流すと、今まで聴こえなかったリバーブのテールが分離して聴こえるようになって嬉しかったです。
デメリットはウレタン素材なので経年劣化でボロボロになりやすいことです。 2〜3年で交換が必要になる場合があります。 それでも24枚でこの価格は相当お得です。

24枚入りで広い面積をカバーできる
第3位:防音ファストラボ hisokaPRO 吸音パネル 12枚セット

見た目がオシャレ!! 吸音材っていかにもな見た目のものが多いですが、hisokaPROはインテリアに馴染むデザインで部屋がスタジオっぽくなるのがめちゃくちゃ良いです。
フェルト素材で中高域の吸音が得意です。 ボーカル録音でのシャリシャリした反射音がグッと減りました。 粘着テープ付きで壁に簡単に貼れるのも助かります。
ただ、低域の吸音はあまり期待できません。 ベースやキックのモニタリング環境を整えたい場合は、厚みのある別の吸音材と組み合わせるのが現実的です。

インテリアに馴染むオシャレな吸音パネル
第4位:東京防音 ホワイトキューオン ESW-1800-1

日本の防音メーカーが作っているポリエステル繊維の吸音材です。 厚さ50mmの大判サイズ(910×910mm)で、1枚でモニタースピーカー背面をまるごとカバーできます。
グラスウールと違って素手で触ってもチクチクしないのが地味にありがたいです。 カッターで好きなサイズに切れるので、部屋の形に合わせて自由に加工できます。
正直に言うと、ウレタンフォーム系の波型吸音材と比べると見た目は地味です。 白い綿のような外観なので、そのまま壁に貼るとちょっとカッコ悪い。 布でカバーするなど工夫すると見栄えが良くなります。

国産メーカーのチクチクしない吸音材
第5位:VECELO 吸音材 高密度ウレタンフォーム 36枚

36枚入りという圧倒的な枚数がこの商品の魅力です。 6畳どころか壁と天井までまとめて施工できるボリュームで、一気に部屋の音響環境を変えたい方に向いています。
実際に貼り終わると手を叩いても「パン」ではなく「ポフ」という感じに変わります。 部屋がデッドになりすぎると感じたら、枚数を減らして調整すればOKです。
ぶっちゃけ、1枚あたりの品質で言えば上位の製品には劣ります。 密度がやや低く、2〜3年で劣化が目立ってくる可能性があります。 ただ「とにかく枚数がほしい」「予算内で部屋中に貼りたい」という目的なら十分アリです。

36枚入りで部屋を丸ごとカバー
吸音材の効果を最大限に引き出す貼り方のコツ
吸音材をただ壁に貼るだけでは効果が半減してしまうことがあります。 大事なのは「一次反射面」を優先的にカバーすることです。
一次反射面とは、モニタースピーカーから出た音が最初にぶつかる壁のことです。 スピーカーの左右にある壁がそれにあたります。 ここに吸音材を貼るだけで、ミックス時の定位感が大きく改善されます。
天井も忘れがちなポイントです。 天井にも音は反射するので、できれば天井にも吸音材を設置したいところですが、落下のリスクがあるので取り付け方法は慎重に選んでください。

吸音材と一緒に揃えたい防音グッズ
吸音材だけでなく、デスク周りの振動対策も一緒にやるとモニタリング環境がワンランク上がります。
モニタースピーカーのインシュレーター(振動吸収パッド)は必ず敷いてほしいアイテムです。 スピーカーの振動がデスクに伝わると共振が起きて低域が不自然に膨らみます。

●遠藤つよし音楽機材やガジェットを中心に執筆しているライターです。 メーカー担当者や楽器店スタッフへのリサーチをもとに、読者目線でのわかりやすさを大切にしています。 今回は防音専門ショップ2店舗で吸音材の素材別の効果についてヒアリングして記事にまとめました。


