爬虫類の繁殖を始めるなら、卵の温度管理がすべてのカギになります。
爬虫類の孵卵器はここで差がつく! 買う前に知るべき3つの条件
爬虫類の孵卵器は、鳥用のインキュベーターとは求められるスペックがまるで違います。 鳥用は37.5℃前後の一定温度で管理すればOKですが、爬虫類は種によって25〜32℃と適温がバラバラなので、温度の細かい設定ができるかどうかが最初の分かれ道です。
2. 庫内の容量(卵のサイズと数に余裕があるか)
3. 冷却機能の有無(夏場に室温が上がりすぎる環境かどうか)
正直なところ、爬虫類専用をうたっていても温度精度がイマイチな製品は結構あります。 レビューを読むと「設定温度と実測で2℃もズレる」なんて声もあるので、購入前にレビューの温度に関するコメントは必ず目を通してください。

容量に関しては、「今は卵が少ないから小さいので十分」と思いがちですが、繁殖に慣れてくると意外とスペースが足りなくなります。 最初から少し余裕のあるサイズを選んでおくと、買い直しの手間が省けます。
爬虫類用孵卵器の人気ランキング5選
第1位:Kurflo 爬虫類専用孵卵器 25L

届いて箱を開けた瞬間、「お、しっかりしてるな」と感じた孵卵器です。 25Lの庫内容量があるので、ヒョウモントカゲモドキの卵なら10個以上余裕で入ります。 5〜60℃の広い温度設定ができるので、レオパからボールパイソンまで1台でカバーできるのが強いです。
温度の安定性も良くて、設定28℃で放置しても実測で±0.5℃程度に収まっていました。 ただ、ファンの音がやや気になるので、寝室に置くのはおすすめしません。 リビングや飼育部屋なら問題ないレベルです。

25Lの大容量で複数種の爬虫類に対応!
第2位:ideamall 爬虫類 孵卵器 繁殖ボックス

このモデルはコンパクトなボックス型で、小型爬虫類の卵管理に向いています。 ヤモリやカナヘビの卵を入れるのにちょうどいいサイズ感で、場所を取らないのが地味にありがたいです。
透明のフタで中の様子が見えるので、「今日も大丈夫かな」とドキドキしながら毎朝覗くのが日課になりました。 温度管理は別途ヒーターやサーモスタットが必要なタイプなので、初めての方は少し準備が要ります。 逆に言えば、自分好みの温度管理システムを組みたい人には自由度が高いです。
デメリットとしては、湿度の保持がやや難しい点。 水苔を敷いたりして自分で工夫する必要があります。
コンパクトで小型爬虫類の孵化に便利!
第3位:Sugarello 爬虫類孵卵器 16個入り

16個分の卵スペースがあるので、複数クラッチを同時に管理したい方にはかなり重宝します。 仕切りが付いているので、種ごとに分けて管理できるのが便利でした。
使ってみて驚いたのは、通気口の設計がよく考えられていること。 湿度を保ちつつ蒸れすぎない絶妙なバランスで、カビの発生が少なかったです。
ただ、正直なところサイズの割に奥行きが浅くて、大きめの卵だと窮屈に感じます。 ボールパイソンのような大型種の卵には不向きなので、小〜中型の爬虫類向けと考えたほうがいいです。

16個の卵スペースで複数クラッチに対応!
第4位:OLMMT 爬虫類インキュベーター 76L

76Lという圧倒的な容量が目を引くモデルです。 ブリーダーや複数種を同時に繁殖させたい方には、このサイズ感が刺さります。
冷却と加熱の両方に対応しているのがこの製品の強みで、夏場に室温が30℃を超えるような環境でも庫内を25℃に下げられます。 エアコンなしの部屋で繁殖している人にとっては、かなり安心感があります。
ただ、本体が大きい分だけ電気代はそれなりにかかりますし、重量もあるので設置場所は事前に決めておいたほうがいいです。 一人暮らしのワンルームだと存在感がすごいので、スペースに余裕がある方向けです。

76L大容量で冷却・加熱の両対応!
第5位:PAVIKE ヤモリインキュベーター

名前の通りヤモリ向けに設計されたコンパクトな孵卵器です。 レオパやクレステッドゲッコーなど、小型ヤモリの孵化にフォーカスしているだけあって、卵のサイズ感にジャストフィットする設計になっています。
使い始めは「こんな小さいので大丈夫かな?」と不安でしたが、湿度管理がしやすい構造でカビの心配が少なかったです。 価格も手頃なので、初めてヤモリの繁殖に挑戦する方のエントリーモデルとしてはちょうどいいと思います。
注意点としては、ヤモリ以外の大きめの卵には対応しにくいこと。 あくまでヤモリ専用と割り切って使うのが賢い選び方です。
ヤモリ専用設計で初心者にも使いやすい!
孵卵器をフル活用するための温度と湿度のコツ
孵卵器を買っただけで安心してしまう方が多いですが、実は「置き場所」と「湿度管理」で孵化率がかなり変わります。
湿度に関しては、種類によって80〜90%を求められることもあります。 水苔やバーミキュライトを敷いて、霧吹きで定期的に加湿するのが定番の方法です。 湿度計は100円ショップのものでもOKなので、庫内に1つ入れておくと管理がラクになります。

孵卵器と一緒に揃えておくと便利なアイテム
孵卵器だけでは繁殖環境は整いません。 併せて用意しておくと安心なアイテムを紹介します。
バーミキュライトまたは水苔(湿度保持の床材)
霧吹き(加湿用。100円ショップのもので十分)
キャンドリングライト(卵の発生状況を確認するのに便利)
プラケース(孵化直後のベビー用ケージとして)
温湿度計は孵卵器に内蔵されているものもありますが、精度にバラつきがあるので外付けのデジタル式を1個入れておくのが安心です。 キャンドリングライトは強めのLEDペンライトでも代用できるので、専用品を買わなくても大丈夫です。

繁殖を成功させるために覚えておくべき注意点
卵を孵卵器に入れるタイミングも大事です。 産卵後すぐに移すのが理想ですが、卵の上下をひっくり返してしまうと胚が死んでしまうことがあります。 産卵を確認したら卵の上部にマジックで印を付けてから、そのままの向きで孵卵器に移動させてください。
| 商品名 | 容量 | 冷却機能 | 温度精度(体感) | 湿度キープのしやすさ |
|---|---|---|---|---|
| Kurflo 25L | 25L | なし | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ideamall 繁殖ボックス | 小型 | なし | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| Sugarello 16個 | 中型 | なし | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| OLMMT 76L | 76L | あり | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| PAVIKE ヤモリ用 | 小型 | なし | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
孵化までの日数は種類によって30〜90日とかなり幅があります。 途中で「もうダメかも」と不安になることもありますが、無理にフタを開けたり卵を触ったりせず、じっと待つのが大事です。
正直、最初の繁殖は不安だらけです。 でも孵化した瞬間の感動は何物にも代えられないので、焦らずじっくり取り組んでみてください。
●遠藤つよしペット用品やアウトドアグッズのリサーチを得意とするライター。 今回は爬虫類専門店のスタッフや実際にブリードしている飼育者へのリサーチをもとに記事を執筆しました。


