
SSFCとは、Shared Security Formats Cooperationの略で、ICカードを使った高度な企業内セキュリティシステムの実現を目的に、2005年2月に設立された企業アライアンスです。 参加企業は、社員証や学生証として利用されるICカードのデータフォーマットを共有し(SSFCフォーマット)、SSFCが定めた共通仕様(SSFC仕様)に基づいて、ICカードを利用した以下のような機器、システムを提供しています。

1枚のICカードで、オフィスビルの入退室から室内機器の利用まで一貫して管理、以下のメリットを提供します。

ICカードに入室情報を記録して、室内機器の利用をコントロール、以下のメリットを提供します。
(退室時には、ICカードに「退室情報」を書き込みます。)

ICカード認証に連動して、監視カメラ映像を記録、以下のメリットを発揮します。

社員証などのIDカードとして使われるICカードのメモリーには、個人を特定するための社員ID番号、会社を表すコード、有効期限などの情報が格納されます。
FeliCa等の非接触ICカードでは、メモリーを16バイトごとのブロック単位で管理しますが、何番目のブロックに、どんなデータを、どんな形式で、何バイト分格納するか、という決め事がデータフォーマットです。
非接触ICカードが普及し始めたころは、機器メーカーが独自にデータフォーマットを設計していたため、ICカードはそのメーカーの機器にしか利用できず、他のメーカーの機器を導入した際には、新たに別のICカードを発行し、社員が複数のICカードを携帯することも珍しくありませんでした。
SSFC参加企業が提供するセキュリティ機器は、 ICカードの共通データフォーマットであるSSFCフォーマットにアクセスします。このことにより、オフィスビル内の様々なメーカーのセキュリティ機器、社員向けサービスを、1枚のSSFCフォーマットICカードで運用することが可能となりました。

ICカードのSSFCフォーマットでは、下図に示すように、ICカードのメモリー上に、大多数のセキュリティ機器で必要とされる
のデータフォーマットを共通化しました。多くのセキュリティ機器では、これらの情報を利用するだけで、本人認証、及び入室情報を利用した、室内機器の利用制御が可能となります。
更に、業界ごとの領域もメモリー上に定義しています。この領域は、スペースセキュリティ、ファニチャー、プリンターなどの業界ごとの分科会が定義し、各業界の機器が書込みを行い、活用します。
また、業界ごとの領域を、業界同士で相互に参照可能とすることで、機器の利用状況を連携することができます。例えば、キャビネットで認証エラーを起こした場合にキャビネットがICカードのファニチャー領域にアラート情報を書き込み、退室ゲートがそれを読み出すことで、退室を禁止するなどのコントロールが可能となります。

SSFC仕様では、以下のようにセキュリティレベルを定義しています。参加企業が提供するセキュリティ機器が、どのセキュリティレベルに対応するかを、カタログ等に明記することになっています。
レベル1:入退室ゲートが未設置のエリア。受付ホールなど、オープンエリアが相当。
レベル2:入室側のみ、ICカードリーダーを設置。会議室などが相当。
レベル3:入室側、退室側、ともにICカードリーダーを設置。執務室などが相当。
レベル4:入退室側のICカードリーダーに加えて、監視カメラを設置。サーバールームなどが相当。

入退室管理システムのセキュリティレベル表示例
プリンタ機器のセキュリティレベル表示例